マレーシアでは、毎年ラマダンという断食があります。ラマダンの時期にしかやっていないラマダンバザールを紹介したいと思います。ラマダンの時期は毎年異なりますので、事前に確認してください。2025年は、2/28~3/29になります。
ラマダンバザールは、色んなところで行われています。TTDIやブキビンタン、カンボン・バル、バンサーなどなど。その中で今回は、カンボン・バルに行ってきたのでご紹介します!
カンポン・バルとは?ラマダンバザールの背景
カンポン・バルは、クアラルンプール中心部に位置する歴史的なマレー人集落です。「カンポン」はマレー語で「村」を意味し、高層ビルが立ち並ぶ近代的な都市の中で、昔ながらの木造家屋や伝統的な暮らしが残るエリアとして知られています。観光地としても人気で、マレー料理を楽しめるレストランが軒を連ね、訪れる人々にローカルな雰囲気を味わわせてくれます。
ラマダンバザールは、イスラム教の聖なる月であるラマダン期間中に開催される期間限定の市場です。ラマダン中、イスラム教徒は日の出から日没まで断食(サウム)を行いますが、日没後に家族や友人と集まって「イフタール(断食明けの食事)」を楽しむ習慣があります。このイフタールを彩るために、ラマダンバザールでは多種多様な料理やスイーツが販売され、カンポン・バルでもその伝統が色濃く反映されています。
カンポン・バルのバザールは地元民だけでなく、観光客にも愛されるスポットとなっています。ここでは、伝統的なマレー文化と現代的な都市生活が融合した独特の雰囲気を体験できるのです。

カンポン・バルのラマダンバザールへのアクセス方法
カンポン・バルのラマダンバザールは、Jalan Raja Alangという通りで開催されます。この通りは、カンポン・バル入口から北へ約100メートル進んだ場所にあり、近くにはチョーキット市場というローカルマーケットもあります。アクセス方法は公共交通機関を使うのが便利で、特に以下の2つの駅が最寄りとなります。

モノレール「Chow Kit」駅からのアクセス
モノレールのChow Kit駅が最も分かりやすいアクセスポイントです。駅から南に約300メートル歩くと、ランドマークとなるヒルトンホテルが見えます。そこを左折するとJalan Raja Alangにたどり着き、バザールの賑わいがすぐに見えてきます。徒歩で約5〜10分程度なので、観光ついでに立ち寄るのも簡単です。
LRT「Kampung Baru」駅からのアクセス
もう一つの選択肢は、LRTケラナジャヤ線のKampung Baru駅です。駅からカンポン・バルエリアに入り、モスクを目印に進むとバザールに到達できます。ただし、道が少し分かりにくい場合もあるので、初めて訪れる場合はChow Kit駅の方がおすすめです。
車でのアクセスも可能ですが、ラマダン期間中は混雑が予想されるため、公共交通機関を利用する方がストレスフリーです。バザールは通常、午後4時頃から日没後の8時頃まで賑わっています。
バザールで楽しめるおすすめのマレー料理
カンポン・バルのラマダンバザールの最大の魅力は、何と言っても豊富なマレー料理です。ここでは、特に人気の料理をいくつかピックアップしてご紹介します。
ロティ・ジョン(Roti John)
ロティ・ジョンは、マレーシア独特のストリートフードで、長いバゲットのようなパンに卵、ひき肉、タマネギを混ぜた具材を塗って焼き上げたもの。スパイスが効いた風味とカリッとした食感が特徴で、バザールでは手軽に楽しめるスナックとして大人気。ソースをつけて食べるスタイルも多く、屋台ごとに個性が光ります。


ナシ・ククス(Nasi Kukus)
ナシ・ククスは、蒸したご飯にスパイスで味付けされたチキンや魚、カレーソースを合わせたシンプルかつ満足度の高い料理。バザールでは持ち帰り用のパックで提供されることが多く、蒸し立てのご飯のふわっとした食感と濃厚なソースの組み合わせが絶妙です。地元の人々に愛される家庭的な味わいが魅力です。
ムルタバ(Murtabak)
ムルタバは、小麦粉の薄い生地にひき肉や卵、野菜を包んで焼いたボリューム満点の料理です。外はパリッと、中はジューシーな仕上がりで、カレーソースやサンバルにつけて食べるのが一般的。カンポン・バルでは、できたての熱々を提供する屋台が多く、香ばしい匂いに誘われます。

テプン・ペリタ(Tepung Pelita)
テプン・ペリタは、ラマダンバザールで人気の伝統的なスイーツ。ココナッツミルクとパンダンリーフで作られたカスタードのような層と、その下に敷かれた甘い米粉の層が特徴です。バナナの葉で包まれて提供されることが多く、見た目も可愛らしい一品。甘さ控えめでさっぱりした味わいは、イフタールの締めにぴったりです。

他にも焼き魚や、カラフルなジュース、ケバブなどいろんなお店が出ています!
飲み物は店によっては、袋での提供なのがまた、マレーシアっぽい!
ケバブめちゃウマだった!




ラマダンバザールの雰囲気と見どころ
カンポン・バルのラマダンバザールは、単なる食事の場ではなく、文化的なイベントとしての魅力も詰まっています。夕方になると、Jalan Raja Alangには数十軒の屋台が並び、色とりどりの料理やスイーツが所狭しと並びます。地元の人々がイフタールの準備のために買い物に訪れ、笑顔と活気で溢れています。
特に日没前後の時間帯は、バザールが最も賑わう瞬間。イスラム教徒が断食を終えるタイミングに合わせて、家族連れや友人が集まり、和やかな雰囲気が広がります。観光客にとっては、マレーシアの日常や宗教文化を垣間見る貴重な機会です。
また、カンポン・バル自体が伝統的なマレー集落であるため、バザールを訪れたついでに周辺を散策するのもおすすめ。木造の家屋やモスクの美しい建築は、クアラルンプールの近代的なスカイラインとは対照的で、写真映えするスポットとしても人気です。
訪れる際の注意点と準備
ラマダンバザールを楽しむためには、いくつかの準備と注意点を押さえておくと良いでしょう。
服装とマナー
イスラム教の聖なる月であるラマダン中は、露出の少ない服装を心がけるのがマナーです。特にカンポン・バルは伝統的なエリアなので、肩や膝が隠れる服を選びましょう。また、屋台で買い物をする際は、地元の人々への敬意を忘れずに。
混雑への対策
夕方のピークタイムは非常に混雑するため、早めに訪れるか、少し遅めの時間帯を狙うのが賢明です。持ち帰り用の袋やエコバッグを持参すると、複数の料理を買いやすいですよ。
現金の準備
クレジットカードや電子決済が使えない屋台も多いので、現金を多めに持参することをおすすめします。10リンギット札や小銭があると、スムーズに買い物ができます。
天候への備え
3月のクアラルンプールは突然のスコールに見舞われることも。折り畳み傘やレインコートを持参すると安心です。
まとめ
カンポン・バルのラマダンバザールは、クアラルンプールの多様な文化を体感できる特別な場所です。伝統的なマレー料理を味わい、地元の人々の温かさに触れながら、都市の中の「村」の魅力を満喫できます。アクセスも便利で、観光客でも気軽に訪れやすいのが嬉しいポイント。2025年のラマダンシーズンにマレーシアを訪れる予定なら、ぜひカンポン・バルのラマダンバザールを旅程に加えてみてください。きっと忘れられない思い出になるはずです!

おまけ
Roti Johnのお店のお姉さんが、すごい手際良かった!
コメント
コメント一覧 (2件)
今回の記事の中に[マレーシアでは、毎年3月から1ヶ月前後]とありましたが、ラマダンは、
3月とは決まっていません。ご確認お願いします。
ありがとうございます。
調べたら毎年ズレていくようですので、修正しました。
去年、今年と3月だったので同じような時期かと思いました。
調査不足でした。
参考記事👇️
https://www.tokutenryoko.com/qa/5/13