マレーシアに進出した日本の回転寿司チェーン「スシロー」が話題を呼んでいます。2025年2月7日にクアラルンプール中心部の「スリアKLCC」に1号店がオープンし、現地の日本人や寿司好きの間で注目を集めています。今回は、マレーシアのスシローの魅力や実際の食レポを通じて、その味や雰囲気、そして現地での受け入れられ方を詳しくお伝えします。

マレーシア初進出!スシロー1号店の概要
スシローがマレーシアに初進出したのは、2025年2月7日。場所は首都クアラルンプールのランドマークである「ペトロナス・ツインタワー」に隣接する大型商業施設「スリアKLCC」です。この施設は観光客や地元民で賑わうエリアであり、スシローがマレーシアでの第一歩を踏み出すのにふさわしい立地といえるでしょう。
運営元のFOOD & LIFE COMPANIES(F&LC)は、東南アジアでの展開を積極的に進めており、マレーシアはシンガポール、タイ、インドネシアに続く4カ国目。現地法人「スシロー・マレーシア」を設立し、店舗数は今後さらに拡大する予定です。オープニングセレモニーには在マレーシア日本大使館の四方大使も出席しました。
店内の雰囲気は日本のスシローとほぼ変わらず、回転寿司ならではの活気と清潔感が特徴。席数は約150席で、家族連れから観光客まで幅広い客層に対応しています。タッチパネルでの注文システムも導入されており、初めて訪れる人でも簡単にオーダーできる点が好評です。

メニューは日本語表示ができるので、英語わからない日本人にも安心






日本ではお客のひどい行為によって、回転寿司が回転しなくなりましたが、マレーシアのスシローでは、レーンに寿司が流れていました。回転寿司の醍醐味を久しぶりに感じました。
マレーシアは多民族国家であり、食文化も多様。そのため、スシローがどのように現地に根付くのか注目されていましたが、オープン直後から行列ができるほどの盛況ぶり。現地の日本人コミュニティだけでなく、マレーシア人や他の外国人からも高い関心を集めています。
スシローのメニューと現地向けアレンジ
マレーシアのスシローのメニューは、寿司を中心に約110種類、サイドメニューを含めると150種類以上と豊富。日本でおなじみのネタから、現地の食文化に合わせた特別なアレンジまで楽しめます。特に注目すべきは、イスラム教徒が多いマレーシアに配慮した「ノーポーク・ノーラード」(豚肉・豚脂不使用)の運営スタイルです。
定番メニューの再現度
マグロ、サーモン、えび、うなぎといった定番ネタは、日本のスシローと変わらないクオリティで提供されています。お米は日本産に近い品種を使用し、シャリのほぐれ具合や酢のバランスも絶妙。日本に帰らなくても本格的な寿司が食べられると思いました。
サイドメニューとデザート
寿司以外にも、うどんや天ぷら、茶碗蒸しといったサイドメニューが充実。デザートでは、日本でも人気のミルクレープや抹茶アイスが提供されており、食後の楽しみもバッチリです。



私と子どもがお気に入りのわらび餅もありました!
味の感想
まず驚いたのは、寿司のクオリティの高さ。日本のスシローと遜色ないレベルで、マグロとぶりは新鮮さが際立っていました。「海外でこれが食べられるなんて」と感動ものです。2025年2月時点でスシローは、マレーシアにある回転寿司屋と一線を画しています。




雰囲気とサービス
店内は明るく、回転寿司特有の活気があります。スタッフは多国籍で、英語やマレー語での対応もスムーズ。注文した品がすぐに届くスピード感も日本のスシローそのものでした。
醤油なども日本と同じでした!


日本との違いは?価格やクオリティを比較
マレーシアのスシローを日本と比較すると、いくつかの違いが浮かび上がります。
価格の違い
日本のスシローは一皿120円(税込)からが基本ですが、マレーシアでは5.80リンギ(約203円)から。為替レートや物価を考慮すると、日本よりやや高め。ただし、マレーシアの外食市場ではファストフードでも一食20リンギ前後が相場なので、スシローはむしろ安価な選択肢といえます。現地の人々からは「このクオリティでこの価格は驚き」との声も。
クオリティの違い
ネタの新鮮さやシャリの質は、日本とほぼ同等。全体の満足度は高いまま。また、ハラル対応のため、豚由来の食材が一切使われていない点も大きな違いです。
メニューの違い
日本では当たり前の「豚汁」や「チャーシューメン」がマレーシアでは提供されていません。その代わり、現地風のスパイスやハラル対応メニューが追加されており、多文化国家ならではの工夫が光ります。この柔軟性が、マレーシアでの人気につながっているのでしょう。
マレーシアのスシローが人気の理由
最後に、なぜマレーシアのスシローがこれほど注目されるのか、その理由をまとめます。
日本食人気の高まり
マレーシアでは日本食ブームが続いており、2023年には約1,890店舗の日本食レストランが存在(農林水産省調べ)。寿司はその中でも特に人気で、スシローの進出は待望されていたといえます。訪日旅行で日本食に親しんだマレーシア人も多く、「本場の味を地元で」というニーズに応えた形です。
多様な客層への対応
ハラル対応や現地風アレンジにより、イスラム教徒を含む幅広い客層にアピール。家族連れから若者まで、気軽に訪れやすい点も支持されています。特に「スリアKLCC」の立地は、観光客にも便利で、口コミが広がりやすい環境です。
コスパとクオリティのバランス
高級寿司店ではなく、手頃な価格で本格的な寿司を提供するスシローのスタイルは、マレーシアの中間所得層にぴったり。日本品質を維持しつつ、現地の物価に合わせた価格設定が成功の鍵となっています。
マレーシアのスシローは、オープンからわずか1ヶ月で地元に根付きつつあります。今後の店舗拡大や新メニューの展開にも期待が高まる一方で、日本人にとっても「懐かしい味」を楽しめる貴重なスポットとして重宝されそうです。
店舗情報
- 住所:LC-C06 ,Concourse Floor, suria, Kuala Lumpur City Centre, 50088 Kuala Lumpur, Wilayah Persekutuan Kuala Lumpur, マレーシア
- 営業時間:10:00~22:00
まとめ
マレーシアのスシローは、日本品質の寿司を手頃な価格で楽しめる場所として、早くも人気を集めています。現地向けのアレンジやハラル対応を加えつつ、スシローらしいクオリティを保つ姿勢は、多文化国家マレーシアでの成功を予感させます。クアラルンプールに訪れた際は、ぜひ「スリアKLCC」のスシローに足を運んでみてください。食レポを通じて感じたその魅力は、きっとあなたも満足できるはずです!
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